このページでは、人気のプレミアムフード「オリジン(Orijen)」について解説しています。
安全性や評判を見てみましょう。
オリジン(Orijen)の基本情報
オリジンは、完全肉食動物である猫が本来必要とする「肉」と、タンパク質の豊富なフードを、生物学的な観点から研究開発し、BIOLOGICALLY APPROPRIATE TM(「生物学的に適正」という意味のオリジンの商品哲学)理念に沿って製造しているブランドです。
オリジンのキャットフードは、個性的な4種類のラインナップで販売されています。
4種類すべてのラインナッップは全ライフステージに対応したフードですがそれぞれに特徴があります。
それぞれ、どのようなキャットフードなのか、詳しく見ていきましょう。

評価項目 | 評価(10/10) |
原材料 | 10 |
安全性 | 10 |
嗜好性 | 10 |
コスパ | 5 |
口コミ・評価 | 7 |
ココがポイント
- アメリカ(主に米国北東部)産の新鮮な原材料
- 安全に関する受賞歴のある最先端の自社工場で製造
- 人間が食べられる品質の食材だけを使用
- 穀物一切不使用
- 合成保存料・人工添加物無添加
対応ライフステージ | 全年齢 |
販売価格 | 6,300円(1kgあたり約3,500円) |
体重4kgの成猫1日あたりの価格 | 約200円 |
内容量 | 1.8kg |
主原料 | 新鮮アンガスビーフ・丸ごとサーモン・新鮮鶏肉 |
穀類 | 不使用 |
酸化防止剤 | ミックストコフェロール(天然酸化防止剤) |
ミール・副産物 | 不使用 |
合成酸化防止剤 | 不使用 |
合成香料・合成着色料 | 不使用 |
原産国 | アメリカ |
販売元 | チャンピオンペットフーズ社 |
編集部によるオリジンの総評
オリジンは4つラインナッップすべてが全年齢対応キャットフードですが、それぞれのフードの個性が強いので、ライフステージ別や体質、猫の好みによって与えるフードの切り替えができるのが特徴です。
猫が消化しづらいとされる穀類は一切含まれておらず、メインの原材料として最大で90%もの割合で肉類が使用されています。
そこへリンゴや豆類、カボチャやスクワッシュなどで食物繊維を補うオリジンが提唱し続ける生物学的な観点での配合により、どれもタンパク質量は40%以上と、こだわり抜いた高タンパクのプレミアムキャットフードです。
日常与え続けるのに難点があるとすれば、価格がやや高いことが挙げられますが、品質と価格は比例する部分もあり、オリジンは価格に見合った高品質なキャットフードであると編集部では評価しています。
オリジンの原材料から安全性を検証
オリジンは4種類のラインナップで原材料の違いがあります。
どれも猫にとって大切な栄養素であるタンパク質を十分に摂取できる高タンパクなフードですが、4種類はどのように違うのでしょうか。
また、原材料から見て、それぞれ安全性にも問題のないフードなのでしょうか。
現在日本で販売されている4種類のオリジンの原材料と安全性を調べてみました。
オリジンの原材料表と成分表
4種類それぞれの原材料と成分は以下の通りです。
オリジンレジオナルレッドキャット
レジオナルレッドキャットは近年のプレミアムキャットフードの中でも珍しく牛肉をメインの原材料にしているフードです。
原材料の全体のうち90%が肉類で、さらにそのうちの2/3が新鮮または生の肉、1/3は乾燥させた肉です。
これによってタンパク質量は40%以上という高い数値を実現しています。
また、フリーズドライレバーを加えることで猫の好む風味が与えられ、選り好みをする猫でも高い食いつきを見せます。
原材料
新鮮アンガスビーフ、新鮮イノシシ肉、新鮮ヤギ肉、新鮮ラム肉、新鮮ラムレバー、新鮮牛レバー、新鮮牛トライプ、新鮮イノシシレバー、新鮮マトン肉、新鮮牛心臓、新鮮丸ごと大西洋サバ、新鮮ヘリテージ豚肉、乾燥ヤギ肉、乾燥 イノシシ肉、乾燥 ラム肉、乾燥丸ごとサバ、丸ごとグリーンピース、丸ごと赤レンズ豆、丸ごとピント豆、新鮮牛腎臓、新鮮豚レバー、乾燥牛肉、乾燥 マトン肉、牛肉脂肪、乾燥丸ごとニシン、丸ごとイエローピース、丸ごとヒヨコ豆、新鮮豚心臓、新鮮豚腎臓、天然豚肉風味、丸ごとグリーンレンズ豆、丸ごとシロインゲン豆、ニシン油、新鮮ラムトライプ、レンズ豆繊維、新鮮丸ごとカボチャ、新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ、新鮮ケール、新鮮ホウレン草、新鮮カラシ菜、新鮮コラードグリーン、 新鮮カブラ菜、新鮮丸ごとニンジン、新鮮丸ごとリンゴ、新鮮丸ごと梨、乾燥ケルプ、フリーズドライ 牛レバー、フリーズドライ 牛トライプ、フリーズドライ ラムレバー、フリーズドライ ラムトライプ、カボチャの種、ヒマワリの種、亜鉛タンパク化合物、ミックストコフェロール(天然酸化防止剤)、チコリー根、ターメリック、サルサ根、アルテア根、 ローズヒップ、ジュニパーベリー、乾燥 ラクトバチルスアシドフィルス菌発酵生成物、乾燥 プロバイオティクス発酵生成物、乾燥 ラクトバチルスカゼイ発酵生成物
粗タンパク質 | 40%以上 |
粗脂肪 | 20%以上 |
粗繊維 | 3%以下 |
水分 | 10%以下 |
カルシウム | 1.9%以上 |
リン | 1.4%以上 |
マグネシウム | 0.1%以上 |
タウリン | 0.2%以上 |
オメガ6脂肪酸 | 2%以上 |
オメガ3脂肪酸 | 1.2%以上 |
DHA | 0.45%以上 |
EPA | 0.25%以上 |
エネルギー(100gあたり) | 406kcal |
オリジン6フィッシュキャット
オリジン6フィッシュキャットは、その名のとおり米国北東部ニューイングランド沖で漁獲された、ニューイングランドサバ、ニシン、カレイ、レッドフィッシュ、アンコウ、シルバーヘイクという新鮮な6種類の天然魚を主原料としたプレミアムフードです。
原材料全体のうち90%がこれらの魚類で、さらにそのうちの2/3が新鮮または生の魚、1/3は乾燥させた魚です。
原材料の魚類は、オリジン独自のホールプレイ比率という、自然界で猫が捕食する獲物と同じ比率で肉、内蔵、骨などが含まれます。
これにより、オリジン6フィッシュキャットは猫が生物学的に必要とする良質なタンパク質を40%という高い割合で含んでいます。
また、フリーズドライされたタラのレバーによって猫の好む風味が付けられています。
原材料
新鮮丸ごと大西洋サバ、新鮮丸ごと大西洋ニシン、新鮮丸ごと大西洋カレイ、新鮮丸ごとアカディアンレッドフィッシュ、新鮮大西洋アンコウ、新鮮丸ごとシルバーヘイク、 乾燥丸ごとサバ、乾燥丸ごとニシン、乾燥 アオギス、ニシン油、丸ごとグリーンピース、丸ごとシロインゲン豆、丸ごと赤レンズ豆、乾燥 スケトウダラ、乾燥 アラスカポロック、 ヒマワリ油、丸ごとピント豆、丸ごとヒヨコ豆、天然魚風味、丸ごとグリーンレンズ豆、丸ごとイエローピース、ベニバナ油、レンズ豆繊維、フリーズドライ タラレバー、新鮮丸ごとカボチャ、新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ、新鮮ケール、新鮮ホウレン草、新鮮カラシ菜、新鮮コラードグリーン、新鮮カブラ菜、新鮮丸ごとニンジン、新鮮丸ごとリンゴ、新鮮丸ごと梨、 乾燥ケルプ、カボチャの種、ヒマワリの種、塩化コリン、亜鉛タンパク化合物、ミックストコフェロール(天然酸化防止剤)、銅タンパク化合物、チコリー根、ターメリック、 サルサ根、アルテア根、ローズヒップ、ジュニパーベリー、乾燥 ラクトバチルスアシドフィルス菌発酵生成物、乾燥 プロバイオティクス発酵生成物、乾燥 ラクトバチルスカゼイ発酵生成物
粗タンパク質 | 40%以上 |
粗脂肪 | 20%以上 |
粗繊維 | 3%以下 |
水分 | 10%以下 |
カルシウム | 1.5%以上 |
リン | 1.3%以上 |
マグネシウム | 0.1%以上 |
タウリン | 0.3%以上 |
オメガ6脂肪酸 | 2.5%以上 |
オメガ3脂肪酸 | 2.1%以上 |
DHA | 1.1%以上 |
EPA | 0.65%以上 |
エネルギー(100gあたり) | 406kcal |
オリジンキャット&キトゥン
オリジンキャット&キトゥンは、放し飼いにされたチキンや七面鳥、天然魚、巣に産み落とされた新鮮な卵などを主原料にした全年齢対応のキャットフードです。
これらの肉類を原材料の90%に使用することで、猫が本来必要とする動物由来のタンパク質を豊富に含んでいます。
レンダリングされた家禽肉ミールは一切使用しておらず、低温で調理し、空気乾燥させた新鮮な肉類は栄養が濃縮された良質なタンパク源です。
また、原材料の肉類は、保存料などの添加物を一切使用していない新鮮な冷蔵肉、あるいは生肉です。
原材料
新鮮鶏肉、新鮮七面鳥肉、新鮮イエローテイルカレイ、新鮮全卵、新鮮丸ごと大西洋サバ、新鮮鶏レバー、新鮮七面鳥レバー、新鮮丸ごと大西洋ニシン、新鮮鶏心臓、新鮮七面鳥心臓、ディハイドレート鶏肉、ディハイドレート七面鳥肉、ディハイドレート丸ごとサバ、ディハイドレート鶏レバー、ディハイドレート七面鳥レバー、丸ごとグリーンピース、丸ごとシロインゲン豆、赤レンズ豆、新鮮チキンネック、新鮮鶏腎臓、鶏肉脂肪、ピント豆、ヒヨコ豆、グリーンレンズ豆天然鶏肉風味、レンズ豆繊維、ニシン油、粉砕鶏骨、鶏軟骨、七面鳥軟骨、ドライケルプ、フリーズドライ鶏レバー、フリーズドライ七面鳥レバー、新鮮丸ごとカボチャ、新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ、新鮮ケール、新鮮ホウレン草、新鮮カラシ菜、新鮮コラードグリーン、新鮮カブラ菜、新鮮丸ごとニンジン、新鮮丸ごとリンゴ、新鮮丸ごと梨、カボチャの種、ヒマワリの種、塩化コリン、亜鉛タンパク化合物、銅タンパク化合物、ミックストコフェロール(天然酸化防止剤)、チコリー根、ターメリック、サルサ根、アルテア根、ローズヒップ、ジュニパーベリー、乾燥ラクトバチルスアシドフィルス菌発酵生成物、乾燥プロバイオティクス発酵生成物、乾燥 ラクトバチルスカゼイ発酵生成物
粗タンパク質 | 40%以上 |
粗脂肪 | 20%以上 |
粗繊維 | 3%以下 |
水分 | 10%以下 |
カルシウム | 1.2%以上 |
リン | 1%以上 |
マグネシウム | 0.1%以上 |
タウリン | 0.2%以上 |
オメガ6脂肪酸 | 3.5%以上 |
オメガ3脂肪酸 | 0.8%以上 |
DHA | 0.2%以上 |
EPA | 0.2%以上 |
エネルギー(100gあたり) | 406kcal |
オリジンフィット&トリムキャット
オリジンフィット&トリムキャットは、主に体重が増えすぎている猫のためのフードです。
キャット&キトゥンと同じ原材料ですが、肉類に赤身の部分を使用し、使用量を全体の85%とすることで、良質で豊富なタンパク質はそのままに、脂肪や炭水化物の量、カロリーを制限しています。
他のオリジンキャットフードがそうであるように、レンダリングされた家禽肉ミールや添加物は一切使用されておらず、また素材の持つ栄養素以外の栄養の添加も、最小限に抑えられています。
原材料
新鮮鶏肉、新鮮鶏レバー、新鮮七面鳥レバー、新鮮七面鳥肉、新鮮全卵、アブラガレイ、新鮮七面鳥心臓、新鮮丸ごと大西洋ニシン、新鮮鶏心臓、新鮮タラレバー、ディハイドレート鶏レバー、 ディハイドレート七面鳥レバー、ディハイドレートイワシ、ディハイドレート鶏肉、ディハイドレート七面鳥肉、ディハイドレートニシン、丸ごと赤レンズ豆、丸ごとヒヨコ豆、丸ごとグリーンピース、丸ごとグリーンレンズ豆、丸ごとピント豆、
丸ごとシロインゲン豆、天然鶏肉風味、リンゴ繊維、レンズ豆繊維、丸ごとイエローピース、ディハイドレートカボチャ、ディハイドレートバターナッツスクワッシュ、鶏軟骨、乾燥ケルプ、フリーズドライ鶏レバー、フリーズドライ七面鳥レバー、フリーズドライタラレバー、新鮮丸ごとカボチャ、新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ、新鮮ケール、新鮮ホウレン草、新鮮カラシ菜、新鮮コラードグリーン、新鮮カブラ菜、新鮮丸ごとニンジン、丸ごとレッドデリシャスリンゴ、 丸ごとバートレット梨、カボチャの種、ヒマワリの種、塩化コリン、亜鉛タンパク化合物、ミックストコフェロール(天然酸化防止剤)、チアミン硝酸塩、チコリー根、ターメリック、 サルサ根、アルテア根、ローズヒップ、ジュニパーベリー、ドライラクトバチルスアシドフィルス菌発酵生成物、ドライプロバイオティクス発酵生成物、ドライラクトバチルスカゼイ発酵生成物
粗タンパク質 | 44%以上 |
粗脂肪 | 15%以上 |
粗繊維 | 6%以下 |
水分 | 10%以下 |
カルシウム | 1.8%以上 |
リン | 1.5%以上 |
マグネシウム | 1.2%以上 |
タウリン | 0.2%以上 |
オメガ6脂肪酸 | 3%以上 |
オメガ3脂肪酸 | 1.2%以上 |
DHA | 0.15%以上 |
EPA | 0.15%以上 |
エネルギー(100gあたり) | 375kcal |
高品質な原材料を贅沢に使用した高タンパクフード
オリジンは、原材料の80%以上が肉でできている高タンパク質なキャットフードです。
「放牧飼育された肉」「ニューイングランド沖で漁獲された6種類の魚」「放牧飼育された鶏肉と全卵からなる子猫用」「脂肪の少ない赤肉中心の体調管理用」と、4種類の特徴を持つフードは、愛猫のライフステージや体質、嗜好に合わせて選ぶことができます。
オリジンを製造している工場は「DogStarキッチン」と名付けられ、自然豊かなアメリカのケンタッキー州オーンバーンに拠点を置いています。
ペットフード業界の基準を満たすばかりでなく、アメリカ合衆国の人用食品産業や製薬産業界での食品安全基準を満たしており、自社製品に対して強い責任をもって製造している姿勢がうかがえます。
また、オリジンは地元産の新鮮な食材を使用することにこだわりを持っています。
アメリカの雄大な土地で健康に育った食肉を中心に、新鮮な魚や果実、野菜を独自の理念のもとブレンドし、品質にこだわり抜いて作られた高タンパク質なプレミアムフードです。
グレインフリーというだけでなく、ジャガイモ、タピオカ、でんぷんも不使用
オリジンは、猫が消化を苦手とする「グルテン」を含む、米、小麦やとうもろこしなどの炭水化物はもちろん不使用ですが、そればかりではありません。
それらの代わりとして加えられがちな原材料である、ジャガイモやタピオカ、でんぷんさえも使用していません。
キャットフードにこれらが加えられるのは、多くがコスト削減のためです。
流通している安価なキャットフードには、炭水化物が50%ほどと高い割合で含まれているものも少なくありません。
安価なキャットフードが求められる需要もあるため、これは完全になくせるものではありません。
しかし、そもそも猫は完全肉食動物であるため、炭水化物の消化が得意ではありません。
猫が炭水化物をまったく摂らなくてもいいということではありませんが、ごく少量の炭水化物を摂取しさえすれば足りるのです。
オリジンは、ジャガイモやタピオカ、でんぷんも不使用である代わりに、レンズ豆や新鮮なカボチャ、スクワッシュ、青菜やフルーツの低GI食品を使って猫に必要とされる炭水化物や食物繊維を補っています。
タピオカやジャガイモ、米、小麦、トウモロコシなどの高GI食品は、血糖値を急上昇させ、脂肪の蓄積を増やしますが、豆やフルーツなどは低GI食品です。
低GI食品は血糖値の上昇が抑えられ、脂肪の蓄積を抑え、健全な筋肉の生成を促進します。
オリジンは、すべての種類において、炭水化物の含有量は全体の20%以下に抑えられています。
また、これらの使用を控えることは、消化だけではなく、アレルギーの発症も抑制することにつながります。
キャットフードにおいて肉類の含有量を多くすることは、どうしても製造コストの面では不利になります。
それでも原材料の面で妥協を許さないオリジンは、猫の生態、食性をを考えて作られたフードであると言えるでしょう。
人工添加物不使用なのでとても安全
オリジンが猫の生態や食性を考えて作られているというのは、食材だけではなく、加えられている添加物からもうかがえます。
まず、オリジンは、人工添加物を一切使用していません。
一般に流通しているキャットフードの多くには、人工添加物として香料や着色料が使用されていますが、実はこれらは猫には一切必要が無いものなのです。
美味しそうな香り付けをする香料や、発色を良くする着色料は、飼い主である人間のために付けられているものでしかありません。
キャットフードの香料や着色料は、人間の購買意欲に訴えるためのものでしかないのです。
着色料に至っては、人体に対して発がん性などの危険性が確認されているものさえあります。
それが、人間よりもはるかに小さい猫の体に入ったとしたら、その危険性は計り知れません。
オリジンに添加されているのは、天然由来の酸化防止剤(ビタミンE)と、原材料だけでは補うことのできない亜鉛など、ごく少量の栄養素だけで、どれも天然由来の成分です。
子猫や肥満の猫にも対応
オリジンは全年齢に対応したキャットフードですが、子猫や肥満の猫にも対応できるようにラインナップされています。
「キャット&キトゥン」
成猫よりも高い栄養価を必要とする子猫のためのフードで、子猫の体の成長と発達を考えた配合です。
原材料として、放牧された鶏肉と七面鳥の肉、天然の魚、巣に産み落とされた新鮮な全卵と、栄養素の豊富な食材が使用され、全体の90%という高い割合で配合されています。
「フィット&トリムキャット」
体重が増えすぎている猫のためのフードです。
フィット&トリムキャットは、良質な動物性タンパク質が豊富である点はそのままに、カロリーや脂肪分を抑えたキャットフードです。
原材料はキャット&キトゥンとほぼ同じものですが、肉類は脂肪の少ない赤身を使用し、全体の85%の使用に抑えられています。
タンパク質量は他の3種類に比べて高く44%ほどですが、血糖値の上昇につながる炭水化物は16%に抑えられており、猫の体脂肪の付きすぎに配慮したフードです。
生産者情報
オリジンを製造販売しているチャンピオンペットフーズ社は、1975年の設立から四半世紀にわたる実績を持つ家族経営のペットフードメーカーで、カナダに拠点を置いています。
家族経営ということからもわかるように、決して大きな企業ではありませんが、同社のペットフードは現在では世界70カ国以上で愛されています。
「DogStar」と名付けられたチャンピオンペットフーズの自社工場は、現在では一部の商品の製造ラインを除いてカナダのアルバータ州からアメリカのケンタッキー州へ製造拠点を移しています。
オリジンキャットフードについては当初はカナダで製造されていましたが、現在はアメリカの工場で製造されています。
人間が食べることのできるヒューマングレードの原材料を更に厳選、地元産の食材にこだわって配合しているほか、製造している工場も人用食品加工産業の基準をクリアしています。
ペットフードの製造に関しては、設立当時より、独自の理念を掲げています。
- 「BIOLOGICALLY APPROPRIATE」(生物学的に適正)
- 「FRESH REGIONAL INGREDIENTS」(地元産の新鮮な原材料)
- 「NEVER OUTSOURCED」(他社に製造を任せない)
上記の三つの頭文字を取って「BAFRINO」と呼ばれるミッションのもと、商品開発を行っています。
自社の生産ラインで品質と安全性を確保
チャンピオンペットフーズ社は設立当時から自社の生産ラインを持つ会社です。
これは、信頼性、栄養バランス、品質保証、食の安全性、すべてにおいて最高水準の国際水準に見合った製品の提供を目指すという企業の姿勢の現れです。
2007年の中国におけるメラミン混入事件は記憶に新しい方もいらっしゃるかと思います。
中国メラミン混入事件とは、中国のある会社が製造した小麦グルテンを使用したペットフードを食べたペットに腎不全が発生し、そのペットが大量に死亡したという事件でした。
チャンピオンペットフーズは自社の生産ラインを持っていたため、この事件を回避できています。
自社で製造から販売までの責任を持つということは、このような利点もあります。
また、原材料については、チャンピオンペットフーズ社とパートナー契約を結んでいる地元農家によって、飼育や漁獲された新鮮な食材が納入されます。
もちろんこの食材はどれも人間用の新鮮なものであり、同じ食材を使用した料理が社員食堂のメニューにも並んでいます。
2007年のペットフード大量リコール事件 - Wikipedia
1日の給餌量
オリジンはダイエット用の「フィット&トリムキャット」以外すべて同じカロリーですので、給与量はどれも同じです。
「レジオナルレッドキャット」、「オリジン6フィッシュキャット」、「オリジンキャット&キトゥン」の1日の給与量を表にしてみました。
体重 | 成猫 | 肥満気味 | シニア猫 |
2kg | 38g | - | 29g |
3kg | 57g | - | 38g |
4kg | 57g | - | 43g |
5kg | 76g | 57g | 57g |
6kg | 86g | 57g | 71g |
8kg | 100g | 76g | 86g |
10kg | 114g | 86g | 114g |
キャット&キトゥンの給与量について
「キャット&キトゥン」という商品は子猫用~全年齢対応なのですが、肝心の子猫の給餌量はパッケージにも公式サイトにも見当たりません。
実はとても分かりづらい箇所にこっそりと英文で書いてあるのですが、アメリカ式に単位をポンドとカップで書いてあるのでサッパリわかりません。
そこで、単位をグラム換算して英文を要約してみましたので、お役に立ちましたら。
生後5週齢以上の子猫は体重500gごとに1日32gを与えることが推奨されます。
20週齢以降は体重500gごとに1日16gを与えます。
52週齢で成猫まで与えることができます。
オリジン キャット&キトゥン(全年齢猫用) ORIJEN CAT&KITTEN - 正規品をお届け orijen.jp
フィット&トリムキャットの給与量について
「フィット&トリムキャット」は他のオリジンキャットフードに比べてカロリーが抑えられ、脂肪分も15%と体重管理用のフードして作られています。
しかし、猫の欲しがるままに与えすぎれば肥満を招きますので、飼い主の側で給餌量を適切に守るようにします。
体重 | 成猫 | 肥満気味 | シニア猫 |
2kg | 32g | - | 32g |
3kg | 43g | - | 32g |
4kg | 65g | - | 43g |
5kg | 65g | 65g | 65g |
6kg | 85g | 65g | 65g |
8kg | 98g | 85g | 85g |
10kg | 115g | 85g | 85g |
オリジンはどこで買える?
オリジンは市販もされていますので、大きなペットショップに行けば大体取り扱っています。
インターネットでは公式サイトなどで購入可能です。
お試しに最適な340gのパッケージもあるので、何種類か用意して猫ちゃんの好みを探ってみても良いでしょう。
サイズ | 340g | 1.8kg | 5.45kg | 価格 | 1,458円 | 6,300円 | 15,000円 |
---|
オリジンのQ&A
オリジンキャットフードに関してよくある疑問について調べてみました。
細かいことですが、オリジンの購入を決める前に読んでおけば安心できるかと思います。
Q.オリジンを猫が食べないときは?
そもそも、猫は食にうるさい子が多いです。
以前まで食べていたフードからいきなり変えただけでは、一切手を付けないこともあります。
以前食べていたものから切り替える時は、前のフードに少量混ぜるところから始めて、だんだんとオリジンの量を増やすようにして切り替えるといいです。
- トッピングをふりかける
- ふやかしてあげる
あるとき突然オリジンを猫が食べなくなった時などは、フードにトッピングをふりかけてあげるといいです。
この場合は、同じ味が続いて、飽きてしまっているのだと思います。
猫用のふりかけとして、ペットショップやホームセンターなどで猫用かつお節やささみ、鮭などのフレークが売られています。
猫は食べ物が美味しいか、安全化かどうかを、匂いで判断することが多いので、愛猫の好きな食材のものをひとつ常備しておくといいと思います。
体調がすぐれないときや口腔内に問題があるとき、また、老猫などはカリカリを嫌がることもあります。
そんなときは、40度くらいのぬるま湯でふやかしてからあげると、食べることもあります。
フードの温度を上げることによって香りが増し、食欲を増進させる効果も期待できます。
一緒に水分も摂取できるので、一石二鳥です。
猫は、そのときの体調や気分によって、食べる量を自分でコントロールすることがありますので、1食食べないくらいなら気にすることはありません。
一日中食事にまったく手を付けなかったり、元気がないときなどは獣医師に相談しましょう。
Q.同じメーカーのアカナとの違いは?
同じチャンピオンペットフーズが製造しているキャットフードに、「アカナ」というブランドのものがあります。
オリジンとアカナはよく比較されることもありますが、どう違うのでしょうか。
調べてみると、アカナの原材料はニワトリや七面鳥、羊やアヒル、卵、牛肉、豚肉、魚と、新鮮な肉や魚、低GIの野菜やフルーツで構成されているところはオリジンと同じでしたが、全体に対する肉類の使用量が75%ほどと、オリジンに比べて少ない値で抑えられていました。
そのため、タンパク質量も37%ほどと、控えめです。
また、肉類の含有量が抑えられているためか、お値段もオリジンよりも抑えられています。
-
-
アカナの評価と安全性や口コミ・評判ついての解説
アカナは世界中から絶大な信頼を得ているキャットフードです。 それほど信頼されているその理由とはなんなのでしょうか。 アカナの原材料、価格、評判などについて詳しく説明していきます。 アカナの基本情報 評 ...
続きを見る
Q.オリジンの賞味期限は?
オリジンの賞味期限は、製造から15か月とのことです。
パッケージの印字を見て、賞味期限以内に与えきるようにしましょう。
但し、15か月は未開封の状態での話となりますので、開封後は1か月以内に与え切ってしまうことをおすすめします。
肉含有量の多いフードは、脂分を多く含むので、酸化が早いです。
酸化したフードは、味や品質、栄養価ともに低下します。
人工の保存料を使用していないオリジンは、保存料入りのキャットフードに比べると賞味期限が短いということは覚えておくと良いでしょう。
Q.オリジンのウェットフードはあるの?
オリジンのウエットフードは、今のところ製造されていないようです。
しかし、フリーズドライのトリーツ(おやつ)は製造販売されているようですよ。
Q.オリジンの保管方法は?
開封後は、湿気をシャットアウトするために口を完全にふさいで保管しましょう。
冷蔵保存はパッケージ内に結露を起こすことで、フードを傷める原因となることがあるため、日の当たらない涼しい場所に保管するようにします。
比較的脂分の多いフードなので、酸化しないように真空になる容器に入れて保管するのもおすすめです。
真空ストッカーは検索するとたくさん出てきますので、しまう場所に合ったものを選ぶようにすると良いでしょう。
ただし、開封したフードは、1ヶ月以内を目安に使い切るようにしましょう。
オリジンの口コミ・評判
オリジンの口コミをTwitterで調べてみました。
新しいフードです🙋♀️✨
オリジンのレジオナルレッドはお肉好きな子に良さそうな、匂いも味も肉!という感じ😋🍖
そして評判の良い無一物。マグロと水しか入っていないからとても安心です🐟✨
オリジン2種を置き餌にしたところ、キャット&キトンを残してレジオナルレッドを完食してました😳❣️ pic.twitter.com/oocPpG9HoF— ノワくん🐾10m🐱 (@chobihigenoix) 2018年9月24日
今日からお試し開始。
オリジンのレジオナルレッド。元々、あやめは濃味の癖のあるお肉の方が好き。
アカナのレジオナルも好きなので、思った通り食い付き良しでした💕(๑•̀ㅂ•́)و✧粒がキャット&キトンより大きくて、色味も薄いです(2枚目)。 pic.twitter.com/CHInmA3L16
— ぺこ@まったり低浮上 (@y_shion0927) 2017年11月25日
1万近くするキャットフード6kg(オリジン)買ったけど3匹全員味が好みじゃないらしい。食べてくれない
— Eupho おじさん (@euphony_musique) 2017年1月20日
オリジンについてのまとめ
オリジンは、人工の添加物を一切使用していないのはもちろん、新鮮肉や魚の含有量が非常に高い高品質なプレミアムフードであるということが分かりました。
すべての商品ラインナッップが全ライフステージに対応したフードではありますが、4種類のラインナップは、猫の生態がよく考えられているのはもちろん、猫の好みまで押さえられた分別だと思います。
また、製造から販売まで、自社でのラインが確立されていて、猫の生態を考えた原材料や、ペットフードの製造において信頼を得ることに力を入れている点で好感が持てます。
他のフードに比べると若干お値段は高いように感じますが、一部ですが一般の店舗にも流通しているので、セールイベントなどのお得に買える方法を見つけることができるかもしれません。