猫の食事は置き餌をしたほうが良いのでしょうか?しないほうが良いのでしょうか?
それぞれに理由があり言われていますが、実際にはどちらが良いのでしょうか。
ここでは、猫に置き餌はしないほうがよいのかを詳しく説明していきます。
正解は無い
猫の食事は置き餌に関しては正解がありません。
状況によって変わり、飼い主さんの都合で置き餌をしなければならなかったり、猫本来の狩って食事を食べるという生態から置き餌をするなどの理由もあります。
また、置き餌をしない場合は、フードの鮮度や衛生面を考えて置き餌が良くないという理由もあります。
基本的には、どちらが良いと言いにくく、飼い主さんによって変わるということです。
置き餌をするデメリット
置き餌をすることでは、デメリットが生じる場合がありますが、実際にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
猫にとっては置き餌が良くないのでしょうか?
ここでは、置き餌をするデメリットについて説明していきます。
フードの劣化問題
置き餌をすることで、フードが劣化してしまいます。
フードは空気に触れてしまうことで酸化し、味や風味が落ち、フード自体の質が悪くなってしまいます。
ドライフードの場合には柔らかくなってしまい、ウェットフードの場合には乾燥してしまいます。
フード自体の鮮度も落ちてしまいます。
味が落ちてしまうと、せっかく置き餌をしていても猫が食べなくなってしまいます。
また、酸化したフードは猫の健康を害してしまう恐れもあります。
酸化によるフードの変質で体調不良やアレルギーを引き起こす可能性もあります。
衛生問題
置き餌をすると衛生面での問題が起こる場合があります。
フードを出しっぱなしにしている状態なので、ほこりをかぶってしまったり、小さなゴミが知らないうちに入ってしまうことがあります。
また、一度口につけたものを放置してしまうと、猫の唾液による細菌が繁殖してしまいます。
その他にも、ゴキブリなどの虫が寄ってきてしまう原因となったりします。
衛生問題は猫だけでなく、飼い主さんにも影響してきます。
愛猫の肥満問題
置き餌をすることで猫はいつでもご飯を食べることができる状況にあります。
そのため、空腹状態を感じることがなく、肥満になりやすいとされています。
また、置きっぱなしにして少なくなったら継ぎ足すというスタイルではさらに肥満になりやすいです。
寝て起きて、食べてまた寝る、このようなループができてしまう置き餌の環境では肥満になってしまいます。
ウエットフードは置き餌しちゃだめ
ウェットフードは傷みが早いため、置き餌はしないでください。
水分量が多いため、暖かい場所に置いてしまうと腐ってしまいます。
ウェットフード自体は本来置き餌するためではなく、食べきりサイズのものです。
そのため、食後30分程度で食べ残してあっても片づけるようにしてください。
この30分という目安も涼しい場所での目安であるため、夏などの暑い環境では冷房を付けるなどして早めに片づけるようにしてください。
傷んでしまったフードを猫が食べてしまうと、体調を崩す原因となってしまいます。
したほうがいい場合
ここまでではデメリットが大きい印象を受ける方も多いと思いますが、置き餌をしたほうが良い場合もあります。
実際にはどのような場面で置き餌が良いとされるのでしょうか?
詳しく説明していきたいと思います。
飼い主の都合
飼い主さんの都合でどうしても時間に与えることができないときには置き餌をすることで、猫が食事を摂れないということを防ぐことができます。
どうしても置いておかなければならない場合にはやむを得ないと言えます。
この場合には傷むのが早いウェットフードは避け、ドライフードを置いておきましょう。
たくさん食べられない猫の都合
猫によっては、一度にたくさん食べることができない子もいます。
ちょっとずつ食べる子の場合には、少量で回数を増やす与え方が良いですが、飼い主さんの手間になってしまうので、置き餌にしておくことで、自分のペースで食べることができます。
しかし、飼い主さんが時間のあるときには手間がかかりますが、少量を分けて与えるようにしてください。
タイマー式の給餌器って方法もある
近年ではタイマー式の給餌器などが販売されています。
これは、タイマーをセットしておくことで、時間に合わせてフードを排出してくれるものです。
この自動給餌器を使用することで、フードを置きっぱなしにすることがなくなります。
こういった便利グッズを導入してみることもおすすめです。
しないほうがいい場合
置き餌のデメリットについては上記で説明しましたが、特に置き餌しないほうがいい場合というのも存在します。
ここでは、デメリットとは異なる置き餌をしないほうがいい場合を説明していきます。
ストルバイト結石になりやすい猫は置き餌NG
猫は食後に胃酸の影響により、尿がアルカリ性に傾きます。
尿がアルカリ性に傾くことによってストルバイト結石ができやすくなるため、食事が常に食べられる状態になっていると、尿も常にアルカリ性に傾しまいます。
そのため、ストルバイト結石になりやすくなってしまうのです。
ストルバイト結石になりやすい猫には置き餌をしないようにしてください。
食事量を把握して体調管理したいとき
食事量の増減を飼い主さんが把握できていないと、愛猫の体調管理ができなくなってしまいます。
どれだけの量をいつ食べたのかを把握しておくことで猫の体調を知ることができます。
そのため、食事量を把握したいときには置き餌をしないほうが良いです。
また、多頭飼いをしている場合には、どの猫がどれだけ食べて、どの子が食べてないのかが余計に分からなくなってしまうため、多頭飼いでの置き餌は避けてください。
置き餌まとめ
置き餌は正解がないため、飼い主さんによって変わると思います。
しかし、置き餌にする場合には衛生面や猫の健康面などを考慮して与えるようにしてください。
特に酸化したフードは猫の健康に害を与えてしまいます。
飼い主さんが長時間にわたって帰れないなどの場合には置き餌にして、猫がきちんと食事を摂ることができるようにしましょう。
また、現在では自動給餌器などが販売されているので、うまく活用していきましょう。
一番は猫にもおいしい食事を提供できるようにすることです。