【2019年】キャットフードランキング
「市販のキャットフードは添加物まみれって本当!?」
「グレインフリーって何?プレミアムフードってほんとに効くの?」
「うちの子にピッタリのキャットフードはどれ?」
当サイト「キャットフードナビ」は日頃ペット業界で執筆しているライター達が作るキャットフード専門の情報メディア。
キャットフードの素朴な疑問にお答えし、安全で健康的なキャットフードを提案します。
キャットフードの評価基準
キャットフードナビではキャットフードの評価基準として、原材料、安全性、嗜好性、コスパ、口コミ・評判の5つの観点からそれぞれ10段階で評価を行っています。
年齢別や療法食など商品バラエティが豊富なキャットフードは基本的に成猫用商品を対象に評価しました。
原材料
猫の健康を考えれば、できるだけ新鮮で健康的な食材から作られたキャットフードを選びたいもの。
ところが、実際にスーパーやコンビニでみかけるキャットフードの多くは、粗悪な肉・魚を安価な穀類で量増ししたジャンクフードや駄菓子のようなもの。
そのようなものばかりを食べていては健康にいいはずありませんよね?
キャットフードナビでは原材料の良し悪しを判断するために4つのチェックポイントを設けています。
- 粗悪な原材料を使っていないか
- 好ましくない原材料で量増ししていないか
- 健康的な原材料を使っているか
- 適切な栄養バランスか
もしお近くにいつものキャットフードの袋があるなら、ぜひお手元に取って一緒に見てみましょう。
- 粗悪な原材料を使っていないか
- 好ましくない原材料で量増ししていないか
- 健康的な原材料を使っているか
- 適切な栄養バランスか
キャットフードには動物性のタンパク質が欠かせませんが、価格重視のキャットフードではコスト的に本物の肉や魚は使えないため、ミールという原材料で代用しています。
ミールとは食肉処理の過程で出た人間の食用には向かない副産物という部位から油脂を抜き取った後に加熱乾燥させて粉末状に粉砕したもの。肉粉・肉骨粉・魚粉などとも呼ばれます。
ミールには人間の食用レベルの肉を使った最高品質のミールもありますが、コストを重視した場合、腐った肉や病気で死んだ動物の死骸などを使った粗悪なミールが選択されます。
また、安価なキャットフードに使われる副産物や油脂は腐敗と酸化が進んでおり、製造工程で熱処理されたとしても、非常に粗悪な原材料です。
キャットフードナビでは、なるべく下記のような原材料が使われていないものをおすすめしています。
粗悪な原材料
ミートミール、フェザーミール、ミートエキス、ミートパウダー、家禽ミート、肉類副産物、鶏副産物、魚類副産物、肝臓腺粉、動物性乾燥消化物、鶏肉副産物の消化物、家禽副産物粉、乾燥レバー消化物、魚粉、あらびき粉、骨粉(ボーンミール)、肉類、動物性油脂、獣脂、家畜油脂ほか
上記にあるミートミール、肉類とは複数の動物の肉が使われているのですが、何の肉を使っているのか教えたくない場合にこの表記にしているようです。
もし、チキンとラム、ポークを使っているのなら、具体的にチキン、ラム、ポークとそれぞれ分けて表示するはずです。
多くの市販キャットフードでは量増し目的で大量の穀物が使用されています。
しかし、完全肉食動物である猫にとって穀物は必要のない食べ物です。
猫は吸収された糖をエネルギーとして利用する能力がほとんどないので、穀物や甘いものを摂取すると上がった血糖値を下げられず、肥満や糖尿病、腎臓病、高血圧のリスクが高まります。
加えて、小麦、大豆、トウモロコシ、グルテンなどはアレルギー物質であるため、わざわざ与えるメリットはありません。
そうした理由から、なるべく以下のような糖質を多く含む原材料を使用していないキャットフードをおすすめしています。
好ましくない原材料
小麦、小麦粉、小麦胚芽粉、小麦ふすま、小麦蛋白、トウモロコシ、トウモロコシ粉、コーングルテン、コーングルテンフィード、コーンブラン、大豆、大豆ミール(大豆油カス)、大豆粉、脱脂大豆、糊化されていない米、中白糠、パン粉、ホミニーフィード、ふすま、でんぷん類、砂糖、糖類、ビートパルプ、セルロースなど
原材料にミールや穀物を使っていなくても、それだけでは良いキャットフードとは言えません。
原材料は少なくとも人間が食べられる品質(ヒューマングレード)であることが望ましく、その他にも主原料に生肉を使っている、素材が新鮮、原材料の産地を公開している、農薬や重金属の汚染が少ないなど、品質へのこだわりも重要です。
同じチキンでも鶏舎に過剰に詰め込んで抗生物質まみれで育てるブロイラーと放牧して太陽の下でのびのびと育てたチキンでは、栄養学的にも放牧したチキンの方が優れています。
大切な家族には、できるだけ健康的な原材料で作られたキャットフードを与えたいものですね。
もともと猫は野菜を食べる習慣がなく、肉や魚だけで食べていれば健康に何の問題もありません。
ですので、肉や魚などの動物性のタンパク質を中心とした、高タンパク低炭水化物のキャットフードが理想的です。
キャットフードの中にはタンパク質を補うため、エンドウ豆などの植物性タンパク質で補っているものも少なくありませんが、できるだけ動物性のタンパク質の割合が多いものが良いです。
成分表はからなずチェックする
キャットフードのパッケージにある原材料と添加物の表示は、それぞれ使用した重量の割合が多いものから順番に表示されています。
上の例でいうと、この商品は穀類の割合が最も多く、次に肉類、豆類、魚介類という順番になっていることが分かります。
肉類よりも比重が軽い穀類は最も割合が多いということは、かなりの量の穀類で量増しされた商品だということになります。
また、肉類の中身をみてみるとチキンミール、ポークミール、ビーフミール、魚介類の中身もフィッシュミール、白身魚ミールと表示されています。ミールの品質は分かりませんが、少なくとも生の肉や魚は使われていないことが分かります。
それ以外にも安全性の項目で後述する添加物がたくさん使われているようです。
キャットフードを選ぶ時には必ず原材料表を確認するようにしましょう。
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キャットフードの原材料表と成分表の見方
今や数多くのキャットフードが販売されていますが、みなさんは何を基準に購入する商品を選んでいるでしょうか。 「テレビのCMでよく宣伝されている有名ブランドだから」 「安くてボリュームがあるから」 「ネッ ...
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安全性
安全性の項目では主に有害な添加物の使用の有無をチェックします。
例えば、キャットフードにはBHA、BHT、エトキシキン、没食子酸プロピル、ソルビン酸(保存料)といった人工酸化防止剤が使用されていますが、発がん性やDNAの変異、アレルギー性皮膚炎、目の炎症などの疾患を引き起こすリスクがあり、省令によりペットフードへの含有量が制限されています。
メーカーは基準値以内なので安全性に問題ないと主張しますが、ミックストコフェロール(ビタミンE)のような天然の酸化防止剤も存在するのですから、できれば人工酸化防止剤は避けたいところ。
また、人工着色料として使用される赤色3号、赤色40号、赤色102号、赤色105号、黄色4号、黄色5号、青色2号などは発がん性、アレルギーの発症、内臓や甲状腺への影響などの健康被害が認められています。
カラフルなキャットフードや発色の良いキャットフードは見た目も鮮やかで美味しそうではありますが、猫は色の判別が得意ではないため、着色は全くの無駄。着色料の入っていないものを選ぶようにしましょう。
こうした危険な添加物はまだまだあります。下記はその一例です。
危険な添加物
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ブチルヒドロキシトルエン)、没食酸プロピル、エトキシキン、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、ポリリジン、亜硫酸ナトリウム、安息香酸、安息香酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム、プロピレングリコール、セレン化合物、ソルビトール、グリシリジン・アンモニエート、グリセリン、pH調整剤、香料、調味料、膨張剤、二酸化チタン、赤色2号、赤色3号、赤色40号、赤色105号、黄色4号、黄色5号、黄色6号、青色1号、青色2号、青色102号ほか
嗜好性
せっかく新しいキャットフードを買ってきても、猫が食べてくれるとは限りません。
特にナチュラルなキャットフードは自然本来の香りと味わいのため、大量の添加物でガッツリとくる市販のキャットフードと比べると食いつきが良くない傾向にあります。
食いつきの良さはキャットフードの品質に関係ありませんが、できれば食べないリスクは避けたいものです。
嗜好性の項目ではアンケート、SNSの統計を基に食いつきの良さを判断しています。
コスパ
最高品質のキャットフードを追求した場合、コストは気にするべきではありません。
いいものが高いのは当たり前です。むしろ、それこそが本当の値段で、粗悪なものが安すぎるのです。
しかし、体に悪い人工添加物を使用せず、原材料の品質がある程度高水準のものになると、安全面、健康面での違いはほとんどありません。
ツナのキャットフードに最高級の大間のマグロを使ったところで、猫に味の違いはわかりませんし、その希少性や価値も猫にはわかりません。ただ、安全で健康に良ければそれでいいのです。
ここでいうコスパとは安いという意味ではなく、品質に対してお値打ちという意味で採点しています。
口コミ・評判
初めての商品を買うとき、その商品が高額であればあるほど慎重になるもの。
判断基準として商品レビューや口コミは大変参考になるものです。
キャットフードナビではAmazonレビューとTwitterのツイートを基に商品の評判を判断しています。
キャットフード総合ランキング
1位:モグニャンキャットフード

キャットフードの特長
- 新鮮な白身魚を贅沢に使用
- グレインフリー(穀物を不使用)
- 合成保存料・人工添加物無添加

評価項目 | 評価(10/10) |
原材料 | 10 |
安全性 | 10 |
嗜好性 | 9 |
コスパ | 9 |
口コミ・評価 | 9 |
モグニャンはこんなキャットフード
モグニャンは国内メーカーが生産するキャットフードです。
原材料の60%以上に新鮮な白身魚を使用。粗タンパク質は30%と理想的な配合。
穀物の代わりに食物繊維が豊富で消化に良いサツマイモを使用したグレイフリー(穀物を不使用)で人工添加物も不使用です。
FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)の厳しい基準を満たすイギリスの工場で生産しており、安全性も問題ありません。
原産国 | イギリス |
対応ライフステージ | 全年齢 |
通常購入価格 | 3,960円 |
内容量 | 1.5kg |
体重4kgの成猫1日あたりの価格 | 約158円 |
編集部からのコメント
原材料に新鮮な白身魚を64%使用、人工添加物不使用、穀物不使用と三拍子そろったキャットフードです。
パッケージが小さいためコスパが悪いという評判を見かけますが、実際は4㎏の成猫で一日当たり約158円と、プレミアムフードの中では抜群のコスパです。
2位:カナガンキャットフード

キャットフードの特長
- 主原料に健康な放牧チキンを使用
- 穀物不使用
- 人工添加物無添加

評価項目 | 評価(10/10) |
原材料 | 10 |
安全性 | 10 |
嗜好性 | 9 |
コスパ | 9 |
口コミ・評価 | 8 |
カナガンはこんなキャットフード
カナガンはイギリスのナチュラルキャットフードです。本国での評価は上の中くらいの位置づけながら、この種のフードの中ではコスパが良いことから根強い人気を誇っています。
原材料の動物性タンパク質源として、健康的な放牧チキンの生肉と乾燥チキン、乾燥全卵を豊富に使用し、粗タンパク質は37%と高タンパク。
穀物は一切不使用で代わりに食物繊維豊富なサツマイモを使用しており、高タンパク低炭水化物な子猫~成猫にとって理想的な栄養バランスとなっています。
原産国 | イギリス |
対応ライフステージ | 全年齢 |
通常購入価格 | 3,960円 |
内容量 | 1.5kg |
体重4kgの成猫1日あたりの価格 | 約195円 |
編集部からのコメント
決して安いキャットフードではありませんが、品質を考えるとかなりの高コスパです。
インターネット販売のみというのが残念ですが、継続購入すれば毎月必要な分が届くので、買い足しに出かける必要がありません。キャットフード界の「らでぃっしゅぼーや」や「Oisix」といったところでしょうか。
編集部おすすめのキャットフードです。
3位:ねこはぐ

キャットフードの特長
- 国産原料100%使用の純国産
- ノンオイルコーティング
- グルテンフリー

評価項目 | 評価(10/10) |
原材料 | 10 |
安全性 | 10 |
嗜好性 | 10 |
コスパ | 5 |
口コミ・評価 | 8 |
ねこはぐはこんなキャットフード
安全性への関心の高まりとともに注目を集める純国産のキャットフードです。
原材料は国産にこだわるだけでなく、人間の食用レベルの品質ものを厳選し、生産も一貫して国内の工場で行っています。
最近流行のグレインフリー(穀物不使用)ではなく、適量の穀物は猫にとっても有益という考えから、あえて大麦や雑穀米を使用しているのが特徴です。
新鮮な九州産の若鶏をふんだんに使用し、粗タンパク質は28.5%と高すぎず、低すぎず。子猫から老猫まで広くカバーできる割合です。
原産国 | 日本 |
対応ライフステージ | 全年齢 |
通常購入価格 | 6,960円 |
内容量 | 1.5kg |
体重4kgの成猫1日あたりの価格 | 約269円 |
編集部からのコメント
流行りのグレインフリーではなく、腸内環境を考えてあえて雑穀を使用。油脂の酸化を防ぐため、通常行うオイルコーティングを行わないなど、健康面への配慮が1段階上のレベル。
プレミアムフードの中でも高級な部類ですが、価格は純国産のため仕方ないところです。ただ、もう少し安ければ、1位に推しました。
4位:オリジン(ORIJEN)キャットフード

キャットフードの特長
- 人間の食用レベルの原料のみを使用
- 穀物不使用
- 合成保存料・人工添加物無添加

評価項目 | 評価(10/10) |
原材料 | 10 |
安全性 | 10 |
嗜好性 | 10 |
コスパ | 5 |
口コミ・評価 | 7 |
オリジン(ORIJEN)キャットフードはこんなキャットフード
オリジンはプレミアムキャットフードの中でも、こだわり抜いた特に非常に高品質な原材料を使用しているキャットフードです。
信頼する生産者から調達された地元の新鮮な食材は、最先端のキッチンでキャットフードとして調合されます。
すべてのオリジンキャットフードは「生物学的に適正」という理念に基づき、オリジンは猫が本来必要とする肉とタンパク質に富んだキャットフードとして製造されています。
グレインフリーのフードでは多くみられる、ジャガイモやタピオカなどの血糖値を急上昇させる高GI食材の使用を行っていない点も特徴です。
自然の素材の栄養を逃さない低温調理で加工するため、必要な栄養素が原材料のみで十分に満たされており、ビタミン・ミネラルの添加は最小限に亜鉛と銅の2種類のみとなっています。
グレインフリー ヒューマングレード 人工添加物不使用 高タンパク
原産国 | カナダ・アメリカ |
対応ライフステージ | 全年齢 |
通常購入価格 | 6,300円 |
内容量 | 1.8kg |
体重5kgの成猫1日あたりの価格 | 約266円 |
編集部からのコメント
原材料は全て放し飼いされた鶏肉や七面鳥肉、天然魚、巣に産み落とされた卵など、手間をかけて育てた健康的なヒューマングレードの食材のみを使用しています。
タンパク質を40%、炭水化物(全て低GI)を19%以下という栄養素の配合は、野生から進化した現代の家猫に理想的な配合です。
5位:アカナキャットフード

キャットフードの特長
- 人間が食べられる新鮮なカナダ産原材料のみ使用
- 穀物不使用
- 合成保存料・人工添加物無添加

評価項目 | 評価(10/10) |
原材料 | 8 |
安全性 | 10 |
嗜好性 | 10 |
コスパ | 5 |
口コミ・評価 | 6 |
アカナキャットフードはこんなキャットフード
カナダ産のプレミアムキャットフードであるアカナは、現在3種類のフレーバーがラインナップされています。
原材料の新鮮な肉や魚は、手つかずの自然が残るカナダ産で信頼のおける生産者からのみ調達しています。
穀類を使用せず、肉や魚の含有量が70%以上、フルーツや野菜の割合は20%以上のアカナキャットフードは、猫にとって最も重要なタンパク質中心で栄養価の高く、嗜好性にも優れたプレミアムフードです。
グレインフリー ヒューマングレード 人工添加物不使用 高タンパク
原産国 | カナダ |
対応ライフステージ | 全年齢 |
通常購入価格 | 5,800円 |
内容量 | 1.8kg |
体重5kgの成猫1日あたりの価格 | 約242円 |
編集部からのコメント
原材料は全てヒューマングレードで、原材料表示にミールという表記がありますが、人が食べられる品質だそうです。グレインフリー、添加物は亜鉛と銅くらいで、健康のために天然ハーブを配合しているなど、非の打ちどころがありません。